アチーブメントの研修セミナーの違和感の正体とルーツ

アチーブメント頂点への道セミナーのスタンダードコースに初めて出たとき、スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」ナポレオン・ヒル「思考は現実化する」に似ているところが多く、「これはパクリ?」と嫌な予感がしました。

「7つの習慣」「思考は現実化する」に似ている分、納得できるところは多いのですが、このセミナーが講師の青木さんのオリジナルであると印象づけるための演出に強烈な違和感を覚えました。


違和感1.自分の言葉の引用

ナポレオン・ヒルの「成功哲学」などの自己啓発書では、読者の理解や納得を得るために、偉人・先人の格言を引用して権威付けします。ところが、アチーブメントの研修セミナーでは、青木さん自身の言葉の引用ばかり出てきます。

アファメーション(1) 成功の詩「私には価値がある」(青木仁志)

私には価値がある。私には、無限の英知と知恵がある。私は自分の可能性を信じる。

私は自分をこの宇宙において、唯一無二の存在と認め、自分自身の中にこの宇宙の無限のエネルギーが内在していることを信じる。

私は成功するためにこの世に生まれてきた。私は幸福になるためにこの世に生まれてきた。私は成功のための条件をすべて内に備えている。ちょうどダイヤモンドが研磨される前にも、ダイヤモンドとしての存在価値があるように、私も私自身の存在価値を承認する。

私は価値のある人間だ。私はすばらしい人間だ。私は自分を愛する。私は隣人を愛する。私は自分を最高最大に生かしきることをここに誓う。死をむかえたときに、私は私にたいして、よくやった、といえるような人生を全うする。なぜなら私には価値があるからだ。

アファメーション(2)(青木仁志)

私はできる。私はやる。私には価値がある。私は成功者であり勝利者だ。

アファメーション(3)(青木仁志)

私は自分が大好きです。私は自分のことを大切に扱い、最高最大の人生を生きていくことを誓います。また、私が自分を愛しているように、隣人もまた自分自身を愛していることを認め、これからは隣人を自分と同じように大切に扱い、心から愛します。私は隣人が大好きです。私は自分を愛します。そして、隣人も心から愛する人生を全うします。

アファメーション(4)(青木仁志)

私はいかなる時も与えられた仕事に全力投球します。
私は常日頃考えている人間になります。
私は人生に最善を求め、最善を期待します。
今日、私は自分がなりたい人間のように振る舞い、行動します。
私は、成功するために、この世に生まれてきました。
私は幸福になる権利を持っています。
私は必ず自分の夢を実現し、貢献の人生を生きることを誓います。

2.質問の時間ゼロ

自分の言葉を引用しまくるのは、頂点への道スタンダードコースが、スティーブン・コヴィーだけでなく、ナポレオン・ヒルブライアン・トレーシーあたりのエッセンスを詰め込んだ内容なので、自分の言葉を全面に押し出してオリジナル感を出す必要があるからでしょう。
さらにパクリであることを突っ込ませないために、スタンダードコースに質問の時間はありませんスタンダードコース3日間、朝から晩まで、講師の青木さんから「なにか質問はありますか?」などとは聞かれません。

3.頂点への道のルーツ

頂点への道スタンダードコースの初日に講師の青木さんから、アチーブメント創業秘話と「頂点への道」誕生秘話が語られます。「頂点への道」はもともと横綱「千代の富士」の成功の秘訣を体系化したマニュアルとして開発したのに、ぜんぜん売れずに在庫の山に。苦肉の策で、そのマニュアルを教材にしたセミナーを始めたというエピソードです。

これも「頂点への道」が自分のオリジナルであることを印象づけるための演出なのですが、なぜそこまでしなくてはいけないのでしょうか。それは「頂点への道」の本当の原典を知られたくないからでしょう。

「頂点への道」への参加を検討中の方、アチーブメントに関わろうとしているご家族やご友人がいらっしゃる方は、是非、「頂点への道」の本当の原典を知ってください。

新装版 洗脳体験 (宝島SUGOI文庫)

著者がライフダイナミック社の「ベーシック」セミナーと「アドバンス」セミナーに潜入取材したドキュメンタリーです。何十万円もの大金をアチーブメントにつぎ込む前に、500円で本書を買って相手をよく知ることをお薦めします。

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